“学び続ける先生が、現場を変える”
東京都若手技術科教員基礎勉強会
代表 中村 勇太
平成31年3月、東京都若手技術科教員基礎勉強会(東技会)がスタートしました。 多くの中学校では、技術・家庭科(技術分野)の教員は、教科を一人で担当しています。年間指導計画の作成、題材や教材の選定、技術室等の環境整備、工具や道具、機械等の管理など、様々な業務を抱えています。もちろん、校務分掌、学級経営、生活・生徒指導、進路指導や部活動も大切な仕事です。 このような中で、若手教員からは「一生懸命頑張りたいけれど、どうしたらいいかわからない。」「もっと生徒にわかりやすく伝えるためには、どうしたらよいか。」「技術科について、もっと勉強したい。」という声が上がり、主体的に集まって学びを深めるために対話を重ねてきました。 設立から6年が経ち、会員も80名を超え、教員を目指している大学生・大学院生や初任の先生、学校の中心となっている中堅の先生で構成し、東京都を中心に関東だけでなく、様々な地域から参加してくれています。現行の学習指導要領に基づく授業実践を土台としながら、「授業のブラッシュアップ」「技術の見方・考え方を働かせた授業とは?」「技術分野について」を一緒に考えていく会です。 これまでに行った活動としては、学習指導要領に関する講演や教材研究、授業実践報告、定期考査問題や年間指導計画、学習指導案の検討、実技研修などがあり、参加者はその内容を実際の授業にいかしています。 一人の先生が抱える悩みは、他の先生も抱えている悩みであり、現場全体の「困り感」に通じるものだと考えています。多くの先生方と交流することは、アウトプットと同時にインプットの機会にもなり、自身の学びを深めることに繋がります。 私たちも生徒たちと同じように、主体的・対話的で深い学びを進めていく存在でありたいと考えています。だからこそ、いつでも、どこでも、誰とでも学び続けることが大切だと思っています。私たちは、そんな学びの場づくりを心がけています。学んだことを授業に活かすことで、生徒の学びと成長を支えることができると信じています。 令和7年4月 代表 中村 勇太
