今回は、合板DL・モジュール木工キット(Ton-ton)と3DCADソフト(日本マイクロシステム)を使って、材料と加工の技術について勉強しました。
3月28日に、年度末研修会を対面で実施しました。今回は、合板DL・モジュール木工キット(Kism)を製造するTon-tonの大谷様と、3DCADソフト(caDIY3D-X)を提供している日本マイクロシステムの尾見様をゲスト講師として来ていただき、材料と加工の技術について勉強することができました。
Ton-tonの大谷様からは、木材のもつ性質や特徴を実際の製材や動画を用いて、Kism開発の経緯やこの教材の価値について御講演いただきました。中でも合板に用いられる製造の技術や3種類のスティック材(繊維方向が異なる木材2種類・合板DL材)の曲げ強さの比較、異なる断面形状の材料を用いた曲げ試験の最大荷重の実験データから考える練習問題はとても興味深く印象的でした。
日本マイクロシステムの尾見様からは、caDIY3D-Xの開発の経緯と操作方法を御説明いただきました。caDIY3D-Xは操作しやすく、直感的に考えているものを図に表すことができました。3Dで設計したものは、第三角法による正投影図で確認でき、製作するために必要な材料をひと目でわかる木取り図が示されており、非常に効率的で効果的な授業展開を想像することができました。さらに、3DCADソフトで設計したものをスチレンボードを使用し、1/2スケールの模型を製作しました。
一人一台タブレットを使用し、設計方法の確認を行いました。
参加者からは3DCADソフトの操作性や機能を確認でき、CADに対する抵抗感が減り、授業に導入してみたいという前向きな声を多数聞くことができました。また、与えられたものをただ製作するだけでなく、生徒が自ら問題意識をもち、その問題に対して、技術を活用し解決していくというプロセスの重要性を学ぶことができた研修会でした。
令和3年度の活動は、今回の研修会で以上となりますが、令和4年度はさらにパワーアップして、活動していきます。興味のある方は、ぜひお問合せページから御連絡をお待ちしております。東技会は創立4年目に突入します。どうぞ来年度もよろしくお願いいたします。
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